南極のアザラシ、氷河融解についての研究をアシスト

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英セント・アンドルーズ大学の研究者は、アザラシに装置を取り付けて、1年中データ収集をしてもらっている/Courtesy Guilherme A. Bortolotto
写真特集:南極のアザラシ、データ収集をアシスト

英セント・アンドルーズ大学の研究者は、アザラシに装置を取り付けて、1年中データ収集をしてもらっている/Courtesy Guilherme A. Bortolotto

(CNN) 南極は地球の「サーモスタット」と呼ばれ、この惑星の複雑な気候システムを調整するうえで不可欠な役割を果たしている。

研究者らは現在、南極での環境の変化が世界の他の部分に与える影響を調査中。ただ、南極は遠隔地であることや気候の厳しさに加え、冬の気温がカ氏マイナス100度(セ氏約マイナス73度)を大幅に下回ることもあって、人間にとっては極めて過酷な環境だ。

そのため、英スコットランドのセント・アンドルーズ大学の海洋哺乳類研究ユニットは、「南極の主」の助けを借りることにした。アザラシだ。

全身を毛で覆われた水生哺乳類のアザラシは凍てつく気候の中でも元気いっぱいで、水深約910メートルまで潜水することができる。プロジェクトのリーダーの1人を務める海洋学者、ラース・ベーメ氏はそう指摘する。

世界第5の大陸である南極には多くのアザラシや海鳥が住む/Courtesy James Kirkham
世界第5の大陸である南極には多くのアザラシや海鳥が住む/Courtesy James Kirkham

研究チームはアザラシにセンサーを装着することにより、アザラシの習慣や生態系に関する洞察を得るとともに、南極海のアクセス不能な場所でデータを収集する。

世界各地の研究者はこうしたデータを頼りに、南極の環境やそれが気候変動に与える影響について知見を深めようと試みている。

動物のアシスタント

研究者らは2004年以来、南極各地から環境に関する情報を集める目的で、アザラシに追跡タグを取り付けてきた。ただ、南極大陸西部に位置するアムンゼン海(南極の氷河の中でも特に融解ペースが速いパインアイランド氷河とスウェイツ氷河がある)については情報がほとんどなかった。そこでベーメ氏は14年、チームを率いて同海のアザラシにタグ装着を行った。

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