ネパールのサイ個体数、過去20年で最多に 観光客途絶え生息地回復

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ネパールで確認されたインドサイの個体数が増え、過去約20年で最多となっている/Department of National Parks and Wildlife Conservation

ネパールで確認されたインドサイの個体数が増え、過去約20年で最多となっている/Department of National Parks and Wildlife Conservation

サイを全て目視で数える集計作業には約3週間を要したといい、特に頭数が多いチトワン国立公園の調査は難航した。2015年の集計によれば、ネパールのサイの90%は同公園内に生息している。

頭数が増えた理由について当局者は、生息地管理への投資や密猟の取り締まり、生息地間でサイを移動させたことなどさまざまな要因があると説明する。さらに、国内からも海外からも同国立公園に観光客が訪れなかったことも一因だったと述べ、「観光客がほぼゼロだったので、生息地が乱されなかった」とした。

ネパールとは対照的に、南米やアフリカでは観光客の減少に伴い、多くの野生生物保護プロジェクトが資金難に見舞われている。

インドサイは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで危急種に指定されている。インドとネパールに残る頭数は2200頭を切り、バングラデシュとブータンでは絶滅した。

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