学生の3人に1人、間接的に電子たばこの煙吸う 米調査

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電子たばこのエアロゾルにさらされている学生の割合が増えていることがわかった/Getty Images

電子たばこのエアロゾルにさらされている学生の割合が増えていることがわかった/Getty Images

(CNN) 米国の学生が公共の場でこれまで以上に電子たばこの煙にさらされている実態が明らかになった。米医学誌JAMAで発表された調査報告によれば、学生の約3人に1人が昨年、電子たばこの煙を間接的に吸っていた。これは過去数年の約4人に1人の割合から上昇している。

今回の調査は、米疾病対策センター(CDC)が行った若者のたばこの利用に関する全国調査の自己申告制のデータが基になっている。CDCの調査では2015年から18年にかけて、中高生がたばこの副流煙や電子たばこのエアロゾルにさらされているかに関する情報を集めた。

煙にさらされているというのは、屋内もしくは屋外の公共の場所で過去30日の間に少なくとも1日、間接的に煙やエアロゾルを吸い込んだことを意味する。こうした公共の場所には、学校や店舗、レストラン、スポーツ競技場、駐車場、公園などが含まれる。

たばこの煙については、15年から18年の間、約半数の学生がさらされていた。しかし、さらされている人の割合は減少傾向にある。副流煙にさらされた人の割合は15年は52.6%だったが、18年は48.7%だった。

一方、電子たばこのエアロゾルについては、さらされた人の割合は15年の25.2%から18年は33.2%に上昇した。

報告書によれば、16の州や800を超える市町村で過去数年にわたり、学校などの施設で電子たばこの利用を禁じる法律が導入されているにもかかわらず、公共の場で電子たばこのエアロゾルにさらされる米国の若者の割合は増加しているという。

電子たばこのエアロゾルを間接的に吸う学生の割合が増加していることについて、研究者からは、若年層でポッド式などの電子たばこの利用が増えている可能性や、「禁煙」の方針よりも「禁電子たばこ」の方針を取る場所が少ない可能性、公共の場で他人に対して電子たばこの使用に反対する姿勢を進んで示す人が少ない可能性が示唆されている。

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