バビロニアのエルサレム征服、発掘で証拠発見 聖書の記述裏付けか

エルサレムにあるシオンの山で、聖書の記述を裏付ける考古学的遺物が見つかった/Thomas Coex/AFP/Getty Images

エルサレムにあるシオンの山で、聖書の記述を裏付ける考古学的遺物が見つかった/Thomas Coex/AFP/Getty Images

(CNN) 中東エルサレムにあるシオンの山で発掘作業を行っていた研究チームがこのほど、古代バビロニアによる同市征服の証拠を発見した。エルサレム破壊に関する聖書の記述を裏付ける成果とみられる。

米ノースカロライナ大学の研究チームは今回、灰の堆積(たいせき)物や矢尻、壊れたつぼや照明器具などを発掘。しかし最も重要な発見となったのは、房飾りかイヤリングとみられる宝石類だった。

金と銀で作られた装飾品/Mt Zion Archaeological Expedition/Rafi Lewis
金と銀で作られた装飾品/Mt Zion Archaeological Expedition/Rafi Lewis

研究プロジェクトの共同責任者を務めるシモン・ギブソン氏によると、こうした「上流階級」の痕跡が見つかったのは初めて。紀元前587~586年に征服される前のエルサレムの豊かさを記した聖書の記述を確認する発見とみられる。

宝石は通常、戦士によって略奪され溶かされることから、戦地で見つかるのは珍しい。「包囲時のエルサレム住民の豊かさを明確に示すものだ」とギブソン氏は語る。

バビロニアによる攻撃の決定的な証しとなる単独の出土品はなかったが、遺物の独特な組み合わせを踏まえ、研究チームは征服の直接的な証拠が見つかったと考えるに至った。

バビロニアによるエルサレム制服を描いた絵画/Culture Club/Getty Images
バビロニアによるエルサレム制服を描いた絵画/Culture Club/Getty Images

ギブソン氏は声明で「遺物が詰まった灰の堆積層に矢尻、特別な装飾品という組み合わせから、何らかの破壊行為があったことがうかがえる。金の宝石を捨てたり、矢尻を家庭ごみに出したりする人はいない」としている。

発掘された矢尻は「スキタイの矢尻」と呼ばれる。紀元前7~6世紀の戦跡では「ごくありふれた」遺物で、バビロニア人の戦士が使っていたことで知られるという。

紀元前587~586年にさかのぼるとみられる「スキタイの矢尻」/Mt Zion Archaeological Expedition/Virginia Withers
紀元前587~586年にさかのぼるとみられる「スキタイの矢尻」/Mt Zion Archaeological Expedition/Virginia Withers

エルサレム征服は新バビロニアの国王ネブカドネザル2世が主導し、多くの命が失われたと考えられている。旧約聖書「列王記第二」で記述されたソロモンの神殿の破壊にもつながった。

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