探査機ボイジャーが運ぶ「宇宙人のための音楽」、NASAが公開

1977年にNASAが打ち上げた無人探査機ボイジャー1号=NASA/JPL-Caltech

1977年にNASAが打ち上げた無人探査機ボイジャー1号=NASA/JPL-Caltech

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)が地球外生命体に聴かせる目的で無人惑星探査機「ボイジャー」に搭載したレコードの音声が、音楽共有サービス「サウンドクラウド」を通じて一般に公開されている。

1977年に打ち上げられたボイジャー1号と2号には、人類の写真などの資料と共に、地球上の音声を収録した蓄音機用の「黄金のレコード」が搭載された。レコードを再生するためのカートリッジと針も添えられている。収録内容は天文学者のカール・セーガン氏率いるチームが監修に当たった。

レコードに収録されているのはベートーベン、モーツァルト、ブラインド・ウィリー・ジョンソン、チャック・ベリーなどの音楽や、ジミー・カーター米大統領(当時)からのメッセージなど。ビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」も収録される予定だったが、レコード会社のEMIが許可しなかったとされる。サウンドクラウドへの投稿は昨年から開始された。

宇宙船に変わったものが持ち込まれた事例はボイジャーにとどまらない。2011年に打ち上げられた木星探査機「ジュノ」には木星や月の研究を行ったガリレオのレゴ人形が、冥王星探査機「ニューホライズンズ」には1930年に冥王星を発見した研究者、クライド・トンボーの遺灰が積まれた。

月に着陸した有人宇宙船「アポロ12号」には男性誌「プレイボーイ」の写真やプレイメイトのグラビアが持ち込まれ、2007年のスペースシャトル「ディスカバリー」には映画「スター・ウォーズ」に登場するライトセイバーが積み込まれた。

ボイジャー1号の旅は今も続く。現在は190億キロ離れた距離から地球に信号を送り続けている。信号が届くまでにかかる時間は17時間以上。宇宙人が黄金のレコードを発見したとしても、人類がそのことに気付くまでには少し時間がかかるかもしれない。

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