がん患者の生存率、配偶者の有無が影響か 米研究

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グエン博士は「患者本人が医師の話を聞いて決断するのは難しい。だれか、代わりに聞いてくれる人、判断してくれる人が必要だ」と語る。

つらい治療を乗り越えるためにも、配偶者の支えは重要だという。「配偶者が身の回りの世話をしたり励ましたりすることによって、治療の完了率は高くなる。夫や妻がいなければ耐え抜くことはできなかったという患者を何人もみてきた」と、同博士は話す。

2005年に中高年の乳がん患者を対象に実施した研究でも、結婚している女性は独身グループに比べ、生存率が高いとの結果が出たという。

ただし患者のパートナーが結婚相手である必要はないと、グエン博士は強調する。友人や親族でも同じように、生存率を上げるための役割を果たすことができる。

今回の研究では、配偶者の有無による影響が男性患者で特に目立っていた。同博士は「独身男性は自分の健康問題になると孤立しがち。周囲に助けを求め、遠慮なく友人を連れてきてほしい」と訴えている。

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