米経済が堅調な成長、10~12月のGDP3.3%増

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昨年11月、米オハイオ州コロンバスのモールで衣料品を品定めする買い物客/Matthew Hatcher/Bloomberg/Getty Images

昨年11月、米オハイオ州コロンバスのモールで衣料品を品定めする買い物客/Matthew Hatcher/Bloomberg/Getty Images

ワシントン(CNN) 米商務省は25日、昨年10~12月期の国内総生産(GDP)の速報値を年率換算で前期比3.3%増と発表した。引き続き驚くほどの堅調ぶりを示し、経済の力強さが際立った2023年を締めくくった。

消費者と企業は共に支出を継続し、リセッション(景気後退)の予測を打ち負かした。

7~9月期の4.9%増からは伸びが鈍化した。前期は消費者がサービスや物品に対する支出を惜しまなかった。23年通年のGDP伸び率は2.5%と、底堅い水準を示した。

調査会社ファクトセットによれば、10~12月期のGDPはエコノミストらが予測した1.5%増を大幅に上回った。消費支出や企業投資、政府支出、住宅状況の改善などが追い風となり、広範な経済強化を実現した。

米経済の約3分の2を占める消費支出は、前四半期の3.1%増をわずかに下回ったが今期も2.8%と、好調ぶりを示した。一方、企業支出は1.4%から1.9%に加速した。

ムーディーズ・アナリティクスのシニアディレクター、スコット・ホイト氏は、報道向け発表で「見通しは明るく、経済は今年も好調が続くだろう」と述べた。

米経済はこの数カ月で少し落ち着きを見せているが、こうした減速が連邦準備制度理事会(FRB)による早期の利下げの道筋を維持できるほど十分なものかは不明。

25日の結果は米経済が依然堅調に成長していることを示す一方、インフレ再燃に関する不穏な兆しは一切見られなかった。

変動の大きい食料品・エネルギーを除いた個人消費支出(PCE)価格指数は、10~12月を通じ2四半期連続で2%を維持。連邦準備制度理事会(FRB)の目標を保った。

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