冬の荒天で航空機同士が接触 新千歳空港
東京(CNN) 大雪に見舞われた北海道の新千歳空港で16日、大韓航空の旅客機の翼が香港キャセイパシフィック航空の機体に接触する事案が発生した。
空港の運営業者によれば、午後5時半前後に起きたこの接触で負傷者は報告されていない。
千歳消防署はCNNの取材に答え、大韓航空の旅客機には乗客乗員289人が搭乗していたと説明した。一方のキャセイパシフィック航空の機体は無人だった。
今月2日には東京羽田国際空港の滑走路に着陸した日本航空の機体が海上保安庁の航空機と衝突し、大炎上する事故が起きていた。日航機の搭乗者は全員、機体が全焼する前に無事脱出したが、海上保安庁機の乗組員は5人が死亡した。
大韓航空とキャセイパシフィックは16日、新千歳空港での接触についてソーシャルメディアで確認。大韓航空は自社の航空機の1機が離陸の遅延を待つ間、キャセイ機に「接触する事態となった」と説明し、現在「関連する機関に協力している」と付け加えた。
キャセイパシフィックはこの機体について、無人の状態で停止していたところ滑走路を移動中の大韓航空機に衝突されたと述べた。
香港へ向かう予定だったキャセイ機583便は運航停止となった。乗客らは16、17日に設定された追加のフライトに割り振られているという。
消防署によると、機体の接触後、オイル漏れに関係する懸念は生じていない。事案の詳細については現在調査中だとしている。