猛暑の中国、電力不足と豚肉価格高騰の恐れ

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防空壕(ごう)の中で暑さをしのぐ人々=12日、中国江蘇省南京/China Daily/Reuters

防空壕(ごう)の中で暑さをしのぐ人々=12日、中国江蘇省南京/China Daily/Reuters

中国は15日に4~6月期の国内総生産(GDP)を発表する。1~3月期の成長率は4.8%だったが、第2四半期は1%程度に落ち込むと予想されている。

猛暑は中国の農作物生産にも打撃を与えていて、食品価格がさらに高騰する恐れがある。

中央気象台は、寧夏回族自治区、内モンゴル、河北など北部の多くの省で、トウモロコシ、大豆、小麦、牧草の生産が高温の影響を受ける可能性があると警告している。

中国および世界市場での食料価格の上昇はここ数週間、飼料産業と養豚に影響を与え始めている。

今月初め、新希望集団など多くの大手飼料メーカーが、大豆かす、トウモロコシ、小麦の価格上昇を理由に、豚、鶏、魚の飼料を値上げすると顧客に通告した。値上げのほとんどは先週から実施された。

大豆とトウモロコシは養豚の主原料で、中国の主食である豚肉は特に大きな影響を受けている。

中国の国家発展改革委員会の最新のデータによると、7月1日までに豚肉価格は3月から46%上昇した。

同委員会は先週、急激な価格上昇を抑えるために、国の戦略的豚肉備蓄を利用することを検討していると発表した。また、養豚場による価格つり上げ行為を取り締まることを約束した。

中国の直近の消費者物価指数は前年同月比2.5%上昇し、5月の2.1%を上回って約2年ぶりの高水準となった。統計局によると、6月の豚肉価格は5月から3%近く上昇し、消費者物価上昇の要因となっているという。

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