冬季の旅行予約、新型変異株の影響で打撃 欧州旅行大手TUI

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TUIは新型コロナの感染率上昇とオミクロン株が旅行予約に影響していると明らかにした/Nicolas Economou/NurPhoto/Shutterstock

TUIは新型コロナの感染率上昇とオミクロン株が旅行予約に影響していると明らかにした/Nicolas Economou/NurPhoto/Shutterstock

ロンドン(CNN Business) 欧州の旅行大手TUIは8日、新型コロナウイルス感染症の感染件数の増加と新たな変異株「オミクロン株」が冬季休暇時の旅行の予約に対して打撃となっていると明らかにした。

TUIによれば、予約に関して「前向きな勢い」が出ていたものの、報道で新型コロナウイルスの発症率の上昇やオミクロン株の出現が取り上げられることが増加したことで、勢いは弱まったという。

TUIは、現在のセンチメント(市場心理)が支配的になれば、稼働率は新型コロナウイルス流行前の約60%にとどまる可能性が高いと述べた。これまでの予約は2018~19年時の62%の水準となっている。

TUIによれば、最近の傾向を踏まえると、60%から80%の間で計画していた稼働率を少ないほうへと調整する可能性が高いという。

新型コロナウイルスの感染は、TUIにとって主要な市場の一部で増加している。ドイツは8日、1日あたりの死者数が2月以降で最多となった。ドイツは新型コロナウイルス流行の「第4波」の封じ込めに苦慮している。

英国では政府に対し、感染抑止に向けてより厳しい規制を導入するよう求める圧力が強まっている。11月29日の7日間移動平均の感染件数は4万5000件を超えており、10月17日ごろのピーク時以来の高水準となっている。

旅行業界は、約2年にわたる大打撃の後、ここ数カ月は回復しつつあるようにみられていた。しかし、それも11月に南アフリカでオミクロン株が見つかるまでだった。

現在では、米国を含む一部の国々がアフリカ南部からの航空便の運航を禁止し、乗客に対してより厳しい条件を導入している。

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