米大手銀、軒並み好調な決算 好感した株式市場が上昇

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ニューヨーク・タイムズスクエアにあるモルガン・スタンレー本社の外観/Gabriel Pevide/Getty Images for Morgan Stanley

ニューヨーク・タイムズスクエアにあるモルガン・スタンレー本社の外観/Gabriel Pevide/Getty Images for Morgan Stanley

ニューヨーク(CNN Business) 米大手金融機関が14日発表した7~9月期決算は、堅調な融資需要や信用の質の改善、合併および新規株式公開(IPO)のブームを追い風に軒並み好調だった。これを好感して株式市場は上昇している。

モルガン・スタンレーやシティグループ、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のほか、経営難のウェルズ・ファーゴもアナリスト予想を上回る好業績を計上した。

これを受け、バンカメ株は約4.5%、モルガン・スタンレー株は約2.5%上昇。シティ株の上げは1%を下回り、ウェルズ・ファーゴ株は1%あまり下落したものの、幅広い市場が「決算ラリー」に沸いた。

ダウ工業株平均は約535ポイント(1.6%)高、S&Pとハイテク株中心のナスダックはいずれも約1.7%高だった。失業保険申請件数が29万3000件と新型コロナウイルス下で最少を記録したこと、米保険会社ユナイテッドヘルスや米薬局大手ウォルグリーン、台湾積体電路製造(TSMC)の決算が力強い内容だったことも投資家に好感された。

一部の銀行株投資家からの反応は控え目だったが、それは好業績が株価に織り込み済みだったためである可能性が高い。銀行株は今年すでに、貸出利益の押し上げにつながる長期金利の上昇や経済回復への期待から上昇している。

銀行経営陣の間でも、先行きを楽観視する発言が相次いだ。

シティのジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は「新型コロナ禍からの回復により、引き続き企業や消費者の信頼感が押し上げられている」と指摘。バンカメのポール・ドノフリオ最高財務責任者(CFO)は「資産の質は依然高かった。損失率が50年ぶりの低水準に近づいていることで、今四半期も貸倒引当金の取り崩しが可能になった」と述べた。

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