米株が大幅下落、ダウ一時970ドル超安 中国恒大集団の債務に警戒感

Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images

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ニューヨーク(CNN Business) 米投資家の間で中国の不動産コングロマリット、中国恒大集団の債務危機に対する警戒感が広がるなか、20日の米株式市場ではダウ工業株平均を含む幅広い指数や銘柄が大幅下落した。

S&P500とナスダック総合指数は5月以来最悪、ダウは7月以来最悪の値動きとなった。

株価は終日マイナス圏で推移し、ダウは一時970ドルあまり下げる場面もあった。

取引終了前にはやや値を戻したものの、ダウの終値は1.8%(614ドル)の下落となった。S&P500は1.7%、ナスダックは2.2%下げて取引を終えた。

最も下げたのは銀行株やエネルギー株で、米金融大手のゴールドマン・サックスやJPモルガンは特に悪い値動きとなった。

米ホワイトハウスは市場を注視していると述べる一方、恒大集団の事業は「大部分が中国に集中している」と強調した。

恒大集団は3000億ドル(約33兆円)規模の債務への対応に苦慮しており、米ブルームバーグ通信によると、20日は一部の銀行融資の利払い予定日だった。金融情報会社リフィニティブによると、今週後半には社債2つの利払い(1億ドル超相当)も控えている。

香港市場では恒大集団の株価が10%以上下落した。

全ての要素がつながる金融市場の世界で、中国企業の巨額の借り入れは市場の安定性にとって脅威になると以前から考えられてきた。投資家はいま、恒大集団やそれに類する企業に対して銀行が保持する可能性のあるリスクを懸念している。

ただ、リーマン・ブラザーズ破たんの時と同じような事態になる状況からは程遠いと指摘する専門家もいる。

LPLファイナンシャルのライアン・デトリック氏は、恒大集団が債務返済の助けとなる売却可能な実物資産を保有すると指摘。また債務不履行に陥る前に米ドル建て債券の再編があるだろうと予想し、「もし債務不履行が起きれば中国政府が介入する」可能性が高いとの見方も示した。

市場を押し下げているのは恒大集団の影響だけではない。アナリストからは以前から、米国株式市場を記録的な高値に押し上げた長期の上昇後の調整局面が必要だとの声が上がっていた。

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