米ゴールドマン、アナリストらが週95時間労働と明かす 「非人間的」との訴えも

G・サックスの1年目のアナリストらが「非人間的」な労働環境の実態を明らかにした/Michael Nagle/Bloomberg/Getty Images

G・サックスの1年目のアナリストらが「非人間的」な労働環境の実態を明らかにした/Michael Nagle/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米金融大手ゴールドマン・サックスで行った職場の実態調査によると、入社1年目のアナリストらの勤務時間は平均で週95時間を超えていることが分かった。毎日の睡眠時間は5時間で、職場で虐待されていると感じることもあるという。

調査に参加したアナリストの大半は、入社以来精神衛生の状態が著しく悪化したと訴えた。

ゴールドマンの広報担当者によると、調査には1年目のアナリスト13人が自主的に参加。先月回答を経営陣に提出した。先週になって調査結果がソーシャルメディア上に出回り始め、ブルームバーグ・ニュースがその内容を報じていた。

回答の中には「ある時は食事もとらず、シャワーも浴びず、仕事以外何もせずに朝から真夜中過ぎまで過ごしていた」と記したものもあった。

米国の金融業界という厳しい競争社会に入ったからには、勤務時間が朝9時から夕方5時までで収まると考える人はまずいない。それでも当該のアナリストらは雇用者に対し、週の勤務時間の上限を80時間に設定するよう求めている。

アナリストの1人は「現状は『働きづめ』どころではない」「非人間的と言っていい」と指摘した。

調査では回答者の全員が、長時間勤務のせいで友人や家族との関係が悪化したと述べた。また4分の3が職場での虐待に遭っているとし、精神衛生の問題に関する支援を求めた、もしくは求めることを検討したと答えた。

常時体の痛みを感じ、精神的にも暗澹(あんたん)思いにさいなまれていると明かす回答者もいた。

事実上すべての回答者が「非現実的な締め切り」の圧力を感じており、会議で孤立したり無視されたりした経験があるとしている。グループの意見として、事態の改善には十分な休養と業務管理の適切な見直しが必要だとの認識を示した。

今回の調査を受けてゴールドマンは声明を発表。過酷なビジネス環境の中で従業員が多忙を極めていることは認識しているとしたうえで、その懸念の声に耳を傾け、解決に向けて取り組む意向を示した。 

同社をはじめとするウォール街の金融大手は巨額の給与とそれを上回る水準のボーナスを従業員に支払うことで知られるが、1年目のアナリストは必ずしもそれらの対象にならない。

ゴールドマンの広報担当者は報酬に関するコメントを控えたが、ビジネスインサイダーが昨年報じたところによると、ゴールドマンなど大手投資銀行の1年目のアナリストが受け取るとみられる基本給は、推計で約9万1000ドル(約990万円)となっている。

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