ハーレーダビッドソン、インドの工場閉鎖 業績低迷

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米二輪車大手のハーレーダビッドソンが、インドの工場を閉鎖すると発表/Rana Pandey/The India Today Group/Getty Images

米二輪車大手のハーレーダビッドソンが、インドの工場を閉鎖すると発表/Rana Pandey/The India Today Group/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 米二輪車大手「ハーレーダビッドソン」は26日までに、インド北部のバワル製造工場を閉鎖し、首都ニューデリー近くのグルガオンにある販売店も大幅に縮小するとの経営方針を明らかにした。

同社は2010年に、二輪車の需要が大きいインドに進出。しかし、高率の輸入関税や販売税の障壁もあり、事業が停滞していた。同国内でハーレーダビッドソンを手がけるのは33業者だが、10年以降に売られた総数は2万5000台のみだという。

今回の工場閉鎖などは同社が販売実績の低迷を受け今年7月に打ち出したリストラ策の一環でもある。この経営改善計画では、製造モデルの整理に加え、北米、欧州やアジア太平洋の一部の市場への注力などを盛り込んでいた。

新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)で、ぜいたく品の需要が落ち込んだことでさらなる打撃も被っていた。

ハーレーダビッドソンは声明で、インドで販売を続ける方策を模索しているとも表明。ロイター通信は、インドの二輪車製造最大手「ヒーロー・モトコープ」と交渉し、同国内での販売維持の可能性を探っていると伝えた。

インドは現在、二輪車やスクーターでは世界最大の市場。同国の業界団体によると、昨年は1700万台以上が売れた。二輪車は国民の間で最も人気がある輸送手段でもある。

ハーレーダビッドソンの撤退表明は、外資を呼び込み、製造業の基盤強化を狙うインドのモディ首相にとっても痛手となりそうだ。米自動車大手のフォードとゼネラル・モーターズも近年、インド内での事業規模を減らした。

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