米NY原油先物、史上初のマイナス価格 新型コロナで需要減少

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米ニューヨーク商業取引所の原油先物相場が史上初のマイナスに/Lionel Hahn/Abaca/Sipa/AP

米ニューヨーク商業取引所の原油先物相場が史上初のマイナスに/Lionel Hahn/Abaca/Sipa/AP

ロンドン(CNN Business) 20日の米ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、原油価格の指標となる米国産WTI原油の先物価格(5月物)が1バレル=マイナス37.63ドルで取引を終えた。これは原油先物の取引が1983年に始まって以来、最低の水準。

先物の売却は市場の仕組みも影響している。5月物は取引期限が迫っていた。投資家の大部分はすでに6月物に傾注している。6月物は1バレル=22ドル前後の水準で取引されている。

5月物の原油先物に対する強烈な圧力は、大きく落ち込んでいる原油市場の需要と供給に対する懸念を浮き彫りにした。

専門家からは「短期的には、米国には原油を望んでいる人は誰もいない」との声も出ている。

サウジアラビアやロシアなどの産油国は先週、原油価格を下支えするため、5月と6月の産油量について日量970万バレル削減することで合意した。しかし、エネルギー需要が消失して起きている供給過剰を解消できるかどうかは不透明だ。

原油の備蓄についてもすでに空き容量がなくなる危険性が出てきている。

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