薬物の過剰摂取の治療薬、機内に常備へ 米デルタ航空

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米デルタ航空が、機内に薬物の過剰摂取の治療薬を常備する方針を明らかにした/Joe Raedle/Getty Images

米デルタ航空が、機内に薬物の過剰摂取の治療薬を常備する方針を明らかにした/Joe Raedle/Getty Images

(CNN) 米大手のデルタ航空は21日までに、機内に用意する医薬品一式に薬物の過剰摂取の症状への治療薬「ナロキソン」を今秋から含めるとの方針を明らかにした。

ボストン発、ロサンゼルス行きの同社便の手洗い室の中で腕に注射針を刺した男性乗客が死亡したとする情報がツイッター上で流れたことを踏まえた措置ともなっている。

デルタは女性の乗客が明かしたこの騒ぎの詳細を個人情報保護の観点から明らかにしていない。ただ、CNN系列局KLEWは、同社は今月13日の同便で医療上の緊急事態が起きたことは確認した。

ナロキソンについてはユナイテッド、フロンティアやアラスカの各航空会社が既に機内の常備薬に加えている。

男性乗客の死亡について女性乗客は、別の乗客が手洗い室のドアを壊して、男性を外へ連れ出したとも報告。乗務員や医師、他の乗客が救命のための全ての対策を施したとも述べた。その上で、デルタに対し「ナルカン」のブランド名で売られてもいるナロキソンの常備を求めてもいた。

ロサンゼルス郡の検視当局はCNNに、男性乗客の死因を特定するため追加検査を要請していることを明らかにした。

航空業界の乗務員団体は昨年、米連邦航空局(FAA)に対し、機内での麻薬性鎮痛薬であるオピオイドの過剰摂取が起きた場合に対処するため鼻スプレー方式のナロキソンを常備することを求めてもいた。

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