米政権、対中追加関税もう無理? 数十年輸入ないものもリスト入り

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米中間で追加関税と報復措置が繰り返されているが、米国側には関税をかける品門がなくなりつつあるとの見方も

米中間で追加関税と報復措置が繰り返されているが、米国側には関税をかける品門がなくなりつつあるとの見方も

ニューヨーク(CNNMoney) 「米国第一」を掲げるトランプ政権と中国がお互いの製品に対して追加関税を発動しているが、米中による「貿易戦争」が続いたとしても、米国が関税をかけることのできる品目がもうすぐなくなるのではないかとの見方が出ている。

米政府は10日、195ページにわたる2000億ドル規模の追加関税のリストを発表した。米国は6日に340億ドル規模の中国製品に対する追加関税を課したが、中国も同規模の報復措置を表明していた。

米国は近く、さらに160億ドル規模の関税を発効する見通しで、関税の規模は2500億ドルに達する。トランプ大統領は対中関税の規模が最大5500億ドルに達するとの見方を示している。

しかし、その数字は、米国が昨年中国から輸入した金額の5060億ドルを上回っている。また、米当局者が課税リストの策定に苦慮していることも見えてきた。

10日に発表されたリストの中には、数十年以上輸入されていない生のトラウトといったものや、アナグマの毛といった品目があった。

今回発表された品目にはリンゴやバナナ、オート麦やトウモロコシなどの食品類をはじめ、クーラーや冷蔵庫などの機器類、一部のウールやコットンなどの繊維類などが含まれている。

そのほか、紙巻きたばこや、エプソム塩、鳥の卵、人間の毛髪、斧とマチェット、牛の精液などもリスト入りした。

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