米飲食大手、店内の「ネズミ」ちん入を客が撮影 株価下落
ニューヨーク(CNNMoney) 米ファストフード大手「チポトレ・メキシカン・グリル」は22日までに、米テキサス州ダラスにある系列店で営業中に少数の「ネズミ」が店外から店内にちん入する騒ぎがあり、侵入の経路となった建物上の隙間をふさぐ措置を講じたと発表した。
18日に起きた騒動で、顧客が店内のネズミを撮影し、店側に苦情を伝えるなどした。同社の報道担当者は店側は出没したネズミを即座に排除したとし、建物の隙間は小さなものだったと説明した。
同時に顧客に対し深い謝罪の意を表明、あくまで単発的な異常事態だが顧客が遭遇すべきような騒ぎではもちろんないとも述べた。
この騒動で同社の株価は20日に4.5%下落し、過去5日間の取引では約10%値を下げた。
チポトレ・メキシカン・グリルは全米で2200店以上を展開。同社は19日、食事した客のノロウイルス騒動が発生していた米バージニア州スターリングの店舗に徹底的とする衛生対策を加えた上での営業再開を発表したばかりだった。
同社の十数軒の店舗は2015年、大腸菌食中毒やノロウイルスに襲われ、数百人の客が病状を訴える騒ぎが起きていた。この影響により第1四半期で初の赤字経営に陥り、全米の店を4時間閉鎖し新たな消毒作業を強いられてもいた。