米銃業界苦境、銃・弾薬の販売減 トランプ大統領誕生で一転

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全米ライフル協会は選挙戦ではトランプ氏支持を表明していた

全米ライフル協会は選挙戦ではトランプ氏支持を表明していた

オバマ前大統領は銃規制の重要性を訴えたこともあり、駆け込み需要をにらんだ業界の生産量は在任期間中に倍以上の水準を記録していた。FBIによる身元調査も昨年は2700万件以上に達し、前年の記録を更新する過去最高となっていた。

ニューヨーク州立大学の政治学専攻教授はトランプ大統領の出現と米国内での銃販売の減少の関連性に触れ、今後は停滞気味に推移するだろうと予測、メーカーや販売業者は大統領選で自ら願った結果の代価を支払わされているとも形容した。

米コネティカット州ニューヘブンに本拠を置く銃器メーカー「スタンダード・マニュファクチャリング」の経営者は銃器業界の今後の展望は劇的に変わったと強調。銃器業界はヒラリー氏勝利を予想し、全ての企業が生産を急いだ結果、大量生産に結び付く結果になったと述べた。

銃器メーカーでは最近、「ビスタ・アウトドア」と「シグ・ザウエル」の2社が銃弾製造に新たに進出することを発表。過去数年の銃弾需要の好調さを受けたもので、銃器生産で損失を被る事態を想定した経営判断となっている。銃弾の販売は急激に伸びない可能性を踏まえながらも、少なくとも使い切った場合、補充が必要な製品と位置付けている。

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