マレーシア航空、手荷物受け入れを一時停止 「向かい風」で

2016.01.07 Thu posted at 13:30 JST

[PR]

(CNN) マレーシア航空はこのほど、クアラルンプール発欧州方面行きの便で、強い向かい風を理由に乗客からの受託手荷物の受け入れを一時停止する措置をとった。乗客からは不満や困惑の声が上がるとともに、専門家も前例のない対応と驚きを隠さない。

マレーシア航空は4日、欧州へ向かう5~6日の便について、「非常に強い向かい風」のため貨物室で安全に運べる荷物量が制限されていると説明。受託手荷物の受け入れを停止するとともに、荷物の預け入れを求めた乗客には後続便で運ぶ代替案を示した。

6日朝になって、マレーシア航空は規制を解除した。同社は声明で、「過去4日間の向かい風は200ノット(秒速約100メートル)を超えており、B777―200型機では燃料消費が15%増える」「毎日行っているリスク評価に基づき、マレーシア航空は欧州便でより短いルートを選択できるようになった」と述べた。

もっとも航空業界の事情に詳しい「オリエント・エイビエーション」誌のトム・バランタイン氏は、こうした措置は聞いたことがないと言う。

「通常、向かい風のために航続距離の問題が起きた場合には乗客数そのものを減らして対応する」とバランタイン氏は言う。「そのフライトで得られる収益は当然下がるが、向かい風がずっと続くわけではない。アジア発欧州行きの直行便を飛ばしている他の航空会社ではそんな措置は取っていない」

一方、クアラルンプールに本拠を置くメイバンクの航空アナリストであるモシン・アジズ氏は、マレーシア航空がパリ便とアムステルダム便に使っている機体は古く、燃料を満タンにしても14時間しか飛べないと指摘。フライトは12時間に及ぶため、余裕がないのだろうと推測する。

短文投稿サイト「ツイッター」では、同じ気象条件なのに他の航空会社はこのような措置をとっていないなど、不満や疑問の声が多く上がった。これに対しマレーシア航空は、各航空会社は独自のリスク評価をしており、同社は乗客の安全を最優先に考えていると述べた。

メールマガジン

[PR]