ギリシャ支援に結論出ず、再協議へ ユーロ圏財務相会合

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11日の会合では結論が出なかった=Shutterstock/CNNMoney

11日の会合では結論が出なかった=Shutterstock/CNNMoney

ロンドン(CNNMoney) 欧州連合(EU)のユーロ圏財務相会合が11日、ベルギーのブリュッセルで開かれ、深刻な財政危機にあるギリシャへの金融支援問題を協議した。

話し合いは約9時間に及んだが、結論は結局出ず、12日に再び会合を開いて検討を続けることになった。財務相会合は、ギリシャ国会が11日未明、金融支援を受ける条件としてEUに示していた財政改革案を承認したことを受けて開かれた。

財務相会合のデイセルブルーム議長は11日の協議について、財政改革案の信頼性の問題などを話し合った、と説明。金融支援を巡る話し合いについては「非常に難しい局面にある」ことを認めた。

EU当局者は、ギリシャの財政改革案は前向きな1歩と評価。しかし、新たな金融支援策をめぐる正式交渉の開始につながるかは全く不透明との認識を示した。財政改革案の内容についてユーロ圏側が全面的に満足していない可能性もある。

ギリシャは金融支援が得られない場合、ユーロ圏離脱や債務不履行(デフォルト)の現実味がさらに増す。ギリシャ政府による財政改革案は今月5日の国民投票で拒否した緊縮策の多くを取り込み、ユーロ圏指導者が以前突き付けていた案も導入する譲歩を見せていた。

財政改革案には歳出削減、増税や観光地の島しょ向けの減税の廃止などの他、引退年齢の引き上げなどの公的年金制度の改革や徴税作業の改善も盛り込まれている。

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