オバマ大統領、イエレン氏を次期FRB議長に指名
ニューヨーク(CNNMoney) オバマ米大統領は9日、次期連邦準備制度理事会(FRB)議長にジャネット・イエレン副議長を正式指名した。
米上院で人事案が承認されれば、100年のFRB史上初めて女性議長が誕生する。オバマ大統領は「タフな指導者としての手腕は実証済みだ」「ジャネットこそ、この役割にふさわしい」と評した。
イエレン氏はバーナンキ議長と同様、失業対策を重視する立場から、同日、「あまりに多くの米国人がまだ職を見つけられず、家計のやりくりや家族の扶養の心配をしている。FRBがうまくやれば、それを助けることができる」と指摘した。
イエレン氏の指名を巡っては、FRBでの経験や研究実績、経済の先行きを見通す能力などを挙げ、次期議長に推す書簡に500人以上の経済学者が署名していた。
上院での承認には数カ月かかる可能性もあるが、同氏は既に米民主党の有力議員の支持を取り付けており、それほど難航はしない見通し。
オバマ大統領は、来年1月で退任するバーナンキ議長にも、「米国の景気回復のための強力なパートナーでいてくれたことに非常に感謝している」とはなむけの言葉を贈った。