米ペイパル、「惑星間決済」に進出へ 宇宙観光に先駆け

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ニューヨーク(CNNMoney) 米インターネット決済大手のペイパルは27日、宇宙空間での買い物に利用できる「惑星間決済システム」の提供に乗り出すと発表した。

ヴァージン・ギャラクティックやスペースXといった民間企業が宇宙に進出する中で、ペイパルの目標は、宇宙空間での決済にまつわる諸問題について検討に着手することにある。

同社のデービッド・マーカス社長は「現時点ですべてに答えが出せるわけではない。しかし宇宙で現金を利用しないのは明らかだ」「(宇宙観光が)実現する来年ではなく、今こそ具体的な構想を描き始めるべき時だと考えている」と話す。

宇宙の商業化では、銀行システムやリスク管理、不正対策、規制問題など、決済にかかわるすべての制度の刷新が必要になる公算が大きい。宇宙空間ではどの通貨を利用するか、顧客サポートはどこが提供するかといった問題も浮上する。

宇宙観光ビジネスを実現させるためにはそうした問題を解決しなければならないとマーカス氏は力説する。地球外知的生命体の探査を行う団体セティ・インスティトゥートや宇宙観光協会とも連携し、こうした問題について検討する意向だという。

SETIのジル・ターター会長も「あと数年もすれば、さらに多くの人が、もっと頻繁に地球から旅立つようになる。その新しい環境における価値を決めなければならない」と話している。

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