チョコに世界のスパイスを 「ヴォージュ」創業者に聞く

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商品は有機農場から再生可能エネルギーを使って生産し、包装には再生材料を活用している (C) Vosges Haut-Chocolat

商品は有機農場から再生可能エネルギーを使って生産し、包装には再生材料を活用している (C) Vosges Haut-Chocolat

マルコフさんは翌日、チョコを持って街に出た。保守的なダラスの人々は「カレー味なんて」と顔をしかめる。だが説得に応じて恐る恐る味見した女性は「おいしいじゃない」と笑顔になり、「わさびも食べさせて」と身を乗り出したという。

それ以来ずっと、国際的な視野がマルコフさんのテーマだ。今後数年間は中米のハイチでカカオ栽培に挑戦し、ベリーズにチョコレート作りを習えるロッジを開設する計画だという。

ビジネスに成功した女性として後輩たちに贈る言葉を尋ねると、マルコフさんはこう答えた。「重要なのは、自分の個性に自信を持つこと。こうあるべきという像に合わせるのではなく、自分自身の声を見つければ、人々は認めてくれる。内なる声に従って自分の持ち場を見つけ、一生懸命に進めば、成功は自然にやって来る」

この考え方は、直感重視の仕事ぶりにも現れている。「新商品を考える時、他の人の意見や消費者調査の結果には頼らない。ひとつひとつ段階を踏まずに何段か飛ばすこともある。土壇場になって変更することも多いけれど、その決断はたいてい正しい」――それが、マルコフさんの個性を生かす経営スタイルのようだ。

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