(CNN) 各国でシティーガイド誌を発行するタイムアウトが、世界の公共交通機関ランキングを発表した。
同誌は世界50都市の住民2万人を対象として、自分たちの地元の公共交通機関についてアンケートを実施。ランク入りした19都市のうち、上位10位をアジアと欧州の都市が独占した。トップはドイツのベルリンだった。
北米で最上位は米ニューヨーク市の15位。それ以外の大陸にある都市はランク外だった。
対象としたのは地下鉄や列車、バス、路面電車、フェリーなどの公共交通機関。ランク入りを果たすためには、調査対象とした住民の80%以上が、公共交通機関を使って市内で簡単に移動できると答える必要がある。
首位のベルリンは公共交通機関を肯定的に評価する住民が97%に上り、信頼性や快適さ、安全性を賞賛した。
5位のスウェーデン・ストックホルムは、地下鉄「トゥンネルバナ」の駅の美しさで高評価を獲得した。カラフルで大胆なデザインに彩られた地下鉄駅は、「世界最長の美術展」とも呼ばれる。
7位香港の有名な路面電車は、その音に由来して地元では「ディンディン」と呼ばれ、「HKトラムグリーン」として米パントンの色見本に採用されている。
この特徴的な緑色は、第2次世界大戦当時、英国軍が緑のペンキを余らせていたことに由来する。近年では車両の色やデザインも多様化した。
シンガポールのチャンギ空港/FotoGraphic/Adobe Stock
3位の東京はアジアではトップ。良好なメンテナンスと効率性、非日本語圏の利用者にとっても移動しやすいことが評価された。
上位10位は以下の通り。
1.ベルリン(ドイツ)
2.プラハ(チェコ)
3.東京(日本)
4.コペンハーゲン(デンマーク)
5.ストックホルム(スウェーデン)
6.シンガポール
7.香港
8.台北(台湾)
9.上海(中国)
10.アムステルダム(オランダ)