香港・マカオに台風の爪跡、中国南部で300万人が避難

台風22号によって倒れた木によって破壊されたスクールバス=香港/Joshua Berlinger/CNN

2018.09.18 Tue posted at 11:59 JST

香港(CNN) 台風22号(マンクット)は中国・広東省に上陸して西寄りへ進み、中国南部で300万人以上の住民が避難を強いられた。香港とマカオでは建物の屋根が飛ばされ、低地が高潮に見舞われるなどの被害が出た。

広東省では4人の死者が報告された。台風はその後、西隣の広西チワン族自治区に進んだ。

香港では台風の最接近から一夜明けた17日、倒木や洪水の被害が各地で確認された。

香港島北西部の住宅地では、根こそぎ倒れた樹木が道をふさぎ、歩道からはがれたれんがが至る所に散乱していた。スクールバスが倒木の下敷きになったまま路肩に放置されている。

高層マンションでは水道や電気が止まった。エレベーターが使えないため、住民らは配給された飲料水のタンクを運ぶにも階段を上るしかない。

ゴルフ場にボートが打ち上げられ、小学校を図書館に改造した建物が全壊した。

倒木による通行止めなどでバスが運行を中止したため、17日朝は通勤客が地下鉄駅に殺到した。

歴史のあるガス灯で有名なダデル・ストリートの階段も、暴風で大きな被害を受けた。

マカオでは大雨により道路が陥没するなどの被害が出た

香港当局によると、台風の影響で391人の負傷者が手当てを受け、1500人以上が避難した。

対岸のマカオでもカジノが閉鎖され、浸水被害が相次いだが、死者は報告されていない。

台風が最初に直撃したフィリピン北部ルソン島では、土砂崩れなどで少なくとも54人が死亡した。

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