トランプ氏の支持率低下、無党派層で最低値を更新 CNN調査

トランプ大統領の支持率がこの1カ月で6ポイント低下したことが世論調査で明らかになった/Oliver Contreras/Pool/Getty Images

2018.09.11 Tue posted at 11:31 JST

ワシントン(CNN) トランプ米大統領の支持率はこの1カ月で6ポイントも低下し、特に無党派層ではこれまでで最低のレベルまで落ちていることが11日までに分かった。CNNによる最新の世論調査で明らかになった。

トランプ氏の仕事ぶりを支持すると答えた人は全体の36%と、8月の42%から減少した。無党派層では8月の47%から31%まで急落し、昨年11月に記録していた最低記録をさらに1ポイント下回った。

トランプ氏をめぐっては、5日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が匿名の政権幹部による論評を掲載し、11日には著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏による内幕本が発売されるなど、ホワイトハウス内部からの告発が相次いで明るみに出ている。

世論調査では、NYTの論評の執筆者は名乗り出るべきだと答えた人が58%、論評に書かれたように政権当局者が大統領の政策を阻止しようとする行為は不適切だと答えた人が55%を占めた。特に与党・共和党の支持層では、「名乗り出るべき」が85%、「不適切」との意見が約8割を占めていた。

ホワイトハウスは論評の内容を全面的に否定したが、ここに書かれたようなことは全く起きていないとみる人はわずか17%、共和党支持層でも27%にとどまった。

トランプ氏の好感度も低下している。同氏に好感が持てないとの回答は61%と、6月時点の55%を上回り、2016年大統領選の前に記録した最低記録と並んだ。特に無党派層では、6月の55%から65%に跳ね上がった。

トランプ氏の個人的資質として、「正直で信頼できる」と答えた人は32%にとどまり、これまでのCNN調査で最低。

トランプ氏の好感度が大幅に低下する一方、得意とする経済分野での支持率は横ばいだった

「自国の大統領として誇れる人物」と感じている人も32%と3月から6ポイント減少し、就任以来最低を記録した。無党派層では3月の数字より10ポイントも低い26%にとどまった。

トランプ氏が「自分のような国民のことを気にかけている」との回答も最低記録の36%。「米国を分断せず団結させるだろう」と期待する人は30%で、昨年11月の最低記録と並んでいる。

トランプ氏が最も得意とする経済分野の支持率は、49%と横ばいだった。米経済が「非常に良い」状況だと答えた人は、6月から4ポイント増えて26%に達し、00年6月以来の高い数字を示した。

調査はCNNの委託を受けた世論調査会社SSRSが今月6~9日、全米で無作為に抽出した成人1003人を対象に実施。固定電話または携帯電話で調査員が直接話を聞いた。誤差の範囲はサンプル全体ではプラスマイナス3.8パーセントポイントで、下位集団ではさらに大きくなる。

トランプ氏の支持率急落

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