カタルーニャ前首相、ベルギー滞在も「亡命は求めず」

プッチダモン氏はベルギー滞在について、目的は亡命でなく、身の自由や安全のためだとした

2017.11.01 Wed posted at 13:33 JST

バルセロナ(CNN) スペイン北東部カタルーニャ自治州が一方的に独立を宣言した問題で、ベルギーの首都ブリュッセルに滞在している同州のプッチダモン前首相は1日までに、記者団と会見し、滞在の目的は亡命でなく、身の自由や安全だと述べた。

プッチダモン氏は独立運動を主導したとして反逆罪などで起訴され、スペインを出国してブリュッセルへ移動していた。刑事訴追が発表されてから、本人が公の場で発言したのは初めて。

記者クラブでの会見で「政治亡命を求めてここにいるのではない」「自由かつ安全に行動するためだ」と語った。

また中央政府の「暴力」と「抑圧」を非難し、自身が率いる州政権の正統性を改めて主張した。

中央政府が実施を決めた来月21日の州議会選挙については「民主的な挑戦」との見方を示し、独立派与党も参加すると表明。「我々は恐れていない」と強調した。独立派が勝利しても中央政府はその結果を尊重し、暴力を慎むべきだと主張した

しかし自身が帰国する時期や条件には言及せず、選挙戦を国外から指揮するのか、自ら出馬するのかは明らかにしなかった。

独立を求める行進に参加したプッチダモン氏(中央)=10月21日、バルセロナ

州内の支持者らに対しては「とても長い道のり」を覚悟してほしいと呼び掛け、「我々が相手にしているのは武力の理由しか理解しない国家だ」と述べた。

州議会では定数135のうち、独立派が72議席を占めていた。しかし最近の世論調査では、現時点で選挙が実施された場合は独立派が61~65議席にとどまり、半数を割るとの予想が出ている。

スペインの司法当局は法的手続きの第一歩として、州議会のフォルカデル前議長や独立派議員らに対し、2日に出廷するよう命じている。

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