JFK暗殺文書を公開、一部は機密扱いのまま

ジョン・F・ケネディ元大統領

2017.10.27 Fri posted at 10:31 JST

ワシントン(CNN) 米国立公文書館は26日、ジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺に関してこれまで機密扱いだった米連邦捜査局(FBI)や中央情報局(CIA)などの記録2891件をウェブサイト上で公開した。

トランプ大統領は直前になって、ケネディ元大統領の暗殺に関する記録の全面公開は見送る方針を表明。国家安全保障機関からの要請を受け、一部の記録は編集されると発表していた。

米政府高官によると、約300件の文書については、国家安全保障や法執行および外交関係上の懸念から、今後も非公開のままとする。

一部の情報を非公開としたことについてトランプ大統領は、「我が国の国家安全保障に取り返しのつかない損害が及ぶ事態を容認するよりも、そうした編集を受け入れるしか、選択肢はなかった」と弁明している。

ホワイトハウスは、トランプ大統領が情報機関に対して「前例のない透明性を要求」し、「編集を最低限に抑える」よう求めたと説明した。

トランプ大統領が一部文書の非公開を決めたことで、今後もケネディ元大統領暗殺を巡る陰謀説は消えないまま残る見通しとなった。事件に関する捜査結果に疑問を投げかけ、政府が事実の隠蔽に関与したとする説に火が付く可能性もある。

ジョン・F・ケネディ元大統領

米政府高官によると、今回公開が見送られたのは、情報収集活動や法執行に関する具体的な内容が記された文書で、暗殺事件の捜査にかかわった人物の身元や、捜査当局への情報提供に果たした役割などの情報が含まれるという。

さらに、捜査にかかわった外国の連携組織についての情報も含まれている。

「大統領は、公開を延期するよう要請した機関から理由を聞き、そうした情報は保護する必要があると判断した」と当局者は説明する。

一部情報の非公開を求めた機関は来年3月12日までに、その情報が非公開基準を満たす理由について説明した報告書を提出する必要がある。

基準を満たさないと判断された文書は、同年4月26日までに公開を義務付けられる。

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