「自分の人生に口出しさせないで」 女優エマ・ワトソンさん

女優のエマ・ワトソンさん。「自分の人生に口出しさせないで」と語りかけた

2015.03.10 Tue posted at 10:59 JST

(CNN) 国連機関UNウィメンの親善大使を務める英女優エマ・ワトソンさん(24)が8日の国際女性デーに合わせてフェイスブックのロンドン本社で開かれたトークショーに出演し、世界中の女性に向けて、「自分にできる事とできない事について、人にとやかく言わせないで」と語りかけた。

ワトソンさんは映画「ハリー・ポッター」シリーズで有名になった女優。この日は司会のグレッグ・ジェームズ氏のインタビューに応じる形で両性の平等について語り、相手が誰であっても、自分のやりたい事や達成したい事について人にとやかく言わせるのは間違っていると強調、「自分がなりたいものになって、相手が間違っていたことを証明しよう」と呼びかけた。

また、性の不平等で苦しんでいるのは女性だけではないとも指摘し、「男は泣いてはいけないという考え方には違和感を感じる」「自分を表現できないなんて、世界一悲しいことだと思う」と語った。

昨年9月に国連本部で演説した後、インターネットでヌード写真をばらまくという脅しを受けたことについては、あの一件でさらに意を強くしたと振り返る。「相手は私の気をくじこうとしたのかもしれないけれど、その逆になった」

国連本部で演説するワトソンさん=UN Photo提供

両性の平等に向けて男性の積極参加を呼びかけるキャンペーン「HeForShe」にはその後、オバマ米大統領や米俳優マット・デイモンさんなども含めて23万人の男性が加わったという。

珍しく自身の私生活にも触れ、妹のことや「シングルのワーキングマザーで糖尿病患者だった」母親の影響について振り返り、「母は私が自分らしい自分でいることを願い、少しくらい反抗するのはいい事だと言った」というエピソードも披露した。

ユーザーからの質問に答えるコーナーでは、今年の米アカデミー賞で女性の存在感が薄かったのは、両性の平等を目指す戦いの先がまだまだ長いことの表れだと指摘。

「女性はなぜ自分たちの物語を監督しないの?」と問いかけ、「人間は鳥と同じ。飛ぶためには2つの翼が要る。今は翼の1つが欠けた状態にある」と訴えた。

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