世界最高齢のブラジル人女性が死去、116歳 次の最高齢は英国の115歳か
(CNN) 存命中の世界最高齢の人物と認められていたブラジル人修道女イナ・カナバッロ・ルーカスさんが4月30日に死去した。116歳だった。所属する修道会が明らかにした。
カナバッロさんは今年1月、糸岡富子さんの死去に伴い、ギネス・ワールド・レコーズ(GWR)によって、世界最高齢の人物だと認められていた。
GWRによれば、カナバッロさんは1908年6月8日生まれ。当時の米国の大統領は第26代のセオドア・ルーズベルト。ペニシリンはまだ発見されておらず、映画はサイレントだった。
カナバッロさんの正確な誕生日については異論もあり、おいのクレバー・カナバッロさん(84)によれば、登録が約2週間遅れており、実際は5月27日の生まれだという。
カナバッロさんは10代のころから宗教活動に携わり、カトリックの信仰こそが長寿の秘訣(ひけつ)だと主張していた。110歳の誕生日にはローマ教皇フランシスコ(当時)から祝福も受けた。
AP通信によれば、カナバッロさんはウルグアイで2年過ごした後、ブラジルに戻り、リオデジャネイロに居住。その後、故郷のリオグランデドスル州に移った。カナバッロさんは地元のサッカーチーム「インテルナシオナル」の生涯のファンで、チームは毎年、カナバッロさんの誕生日を祝った。チームは訃報(ふほう)を受けて、弔意を示した。
GWRによれば、カナバッロさんの死去に伴う新たな最高齢者は英国在住の女性のエセル・ケータハムさん。年齢は115歳。ケータハムさんは09年に生まれた最後の生存者であり、13年以前に生まれた最後の英国人とみられている。