パティスリーの「W杯」、日本がフランスを制して優勝
(CNN) フランスで今月開かれたパティスリーの「ワールドカップ(W杯)」で、日本がフランスを抑えて優勝を果たした。
2年に1度開催される大会には、エジプト、モーリシャス、韓国など各国の代表が出場して最高のデザートを作り上げる腕を競う。今年は今月24日と25日にフランスのリヨンで開かれた。
各チームはそれぞれチョコレート、アイス、砂糖のスペシャリストの3人で構成。自分たちの国を代表するフローズンデザートとレストランのデザート、チョコレート菓子作りに挑戦する。
与えられた時間は5時間。それぞれのパティシエが自分たちの国の料理を際立たせる食材やデザインを工夫する。中国代表は精巧な竜を砂糖で製作し、メキシコ代表はチョコレートやトウモロコシなど同国原産の食材をデザートに取り入れていた。
出場者の装いもそれぞれの国を表現している。フランス代表はブルトンストライプのシャツとベレー帽姿、メキシコ代表は「死者の日」の砂糖の骸骨(がいこつ)をモチーフにしたマスクを着けていた。

お祝いの帽子を身に着け、デザート製作に励む中国代表/Reynaud Julien/APS-Medias/ABACA/Shutterstock
2大会連続で優勝した日本代表は、レストランデザート部門でレモンと洋ナシ、マリーゴールド、チョコレートを使った麻の葉の形のグラニテを、フローズンデザート部門では独楽(こま)の形をしたアプリコットのデザートを製作した。
チョコレートのエキスパート、籏雅典さんは、日本の歴史と文化をデザインに詰め込み、テイストと繊細な伝統柄を取り入れて自分たちの技術をアピールした、とコメント。日本が2大会連続で認められたと喜びを語った。
フランスは2位に入り、3位以下はマレーシア、中国、ベルギー、イタリア、韓国、シンガポール、英国、アルゼンチンの順だった。