イスラエル・エネルギー相、レバノン南部の集落を「占領」と明言
(CNN) イスラエルのコーエン・エネルギー相は、イスラエル軍の兵士がレバノン南部の集落マルンアルラスを「占領」したと明言し、イスラエル軍兵士が集落にイスラエル国旗を掲揚する画像を共有した。
コーエン氏はX(旧ツイッター)への投稿で、英雄的なイスラエル軍の兵士がマルンアルラスを占領し、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエルの民間人へ向けて対戦車ミサイルを発射した家屋を破壊したなどと述べた。
イスラエル軍は8日、マルンアルラスにあるヒズボラの戦闘施設を支配下に置いたと明らかにしていた。SNSに投稿されCNNが位置を特定した動画には、イスラエル軍の兵士がマルンアルラスの南郊にあるイラン・ガーデン・パークの廃虚にイスラエル国旗を掲げる様子が捉えられている。
イスラエル軍はレバノン南部での地上侵攻は「限定的」と主張している。だが、イスラエル軍がさらにレバノン領の奥地へと進入したのか、イスラエル側へ撤退したのかはわかっていない。
米国防省の報道官は8日、記者団に対し、SNSに投稿されたマルンアルラスのイスラエル軍兵士の画像について、「明らかに不適切だ」と述べ、「我々は、これは領土の保持を目的としたものではなく、限定的な侵攻だというイスラエルの発言に沿うことを期待する」と言い添えた。