救急車の運転手、入植者グループの銃撃で死亡 ヨルダン川西岸

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パレスチナ赤新月社(PRCS)の救急車の運転手が銃で撃たれて死亡した/Palestinian Red Crescent Society

パレスチナ赤新月社(PRCS)の救急車の運転手が銃で撃たれて死亡した/Palestinian Red Crescent Society

(CNN) パレスチナ保健省によると、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のナブルス南郊で20日、イスラエル人入植者らの銃撃で負傷したパレスチナ人らを搬送していたパレスチナ赤新月社(PRCS)の救急車の運転手(50)が、銃で撃たれて死亡した。

PRCSは、入植者の集団が救急車を銃撃したと述べた。

PRCSによると、西岸地区トゥルカルムの病院の入り口では同日、別の救急車のチームがイスラエル軍に拘束された。

PRCSが公開した映像には、「人道活動」に取り組んでいた救急チームがイスラエル軍の車両の中で兵士に囲まれ、尋問を受ける場面が映っている。

病院の入り口でイスラエル軍の調べを受ける救急車/Palestinian Red Crescent Society
病院の入り口でイスラエル軍の調べを受ける救急車/Palestinian Red Crescent Society

イスラエル軍は同日、トゥルカルム東郊のヌールシャムス難民キャンプで展開中の作戦により、これまでに「テロリスト10人」を殺害したと発表していた。

作戦ではさらに指名手配の容疑者8人を拘束したほか、爆発物や秘密ルートを発見し、複数の建物を捜索。軍と国境警備隊のメンバー8人が軽度から中度の傷を負ったという。

パレスチナ保健省は20日夜、救急チームの拘束と運転手の「意図的な殺害」を非難し、「医師や救急車、治療施設、医療スタッフを標的として移動や現場出動を妨げる行為は、国際人道法と国際規範、条約に対する明白な違反だ」と断じた。

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