「プーチンが夫を殺した」 ナワリヌイ氏の妻、遺志を継ぐと表明

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故アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻ユリア・ナワルナヤ氏/Alexey Malgavko/Reuters

故アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻ユリア・ナワルナヤ氏/Alexey Malgavko/Reuters

(CNN) ロシアの刑務所で死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)の妻、ユリア・ナワルナヤ氏が19日にSNSに投稿した動画の中で、ロシアのプーチン大統領が夫を殺したと訴えた。ナワルナヤ氏は「幸せな美しいロシアのために」、夫の遺志を受け継ぐ意向を示している。

ナワルナヤ氏は夫のSNSアカウントに8分間の動画を投稿。プーチン大統領が「私の子どもたちの父親を殺した」と訴え、「私の最愛の人だった最も大切な存在をプーチンが奪った」と非難した。

ナワルナヤ氏はさらに、ロシア当局が死因を覆い隠すためにナワリヌイ氏の遺体を隠して「下手なうそ」をつき、「また1人、プーチンのノビチョクの痕跡」が消えるのを待っていると主張している。

その上で、「私はアレクセイ・ナワリヌイの仕事を続ける」と宣言し、「私は恐れない。あなた方は何も恐れる必要はない」とロシア語でロシアの人たちに語りかけた。

ノビチョクは旧ソ連時代の神経剤で、ナワリヌイ氏は2020年8月、下着にノビチョクを仕込まれる被害に遭っていた。

ナワリヌイ氏は極北の刑務所で16日に急死した。同氏に対して再びノビチョクが使われたと主張する根拠について、ナワルナヤ氏は明らかにしていない。

「なぜ3日前にプーチンがアレクセイを殺したのか、われわれは知っている。間もなくそれについて語る。誰がどうやってこの犯罪を犯したのかを必ず突き止める。その名を名指しして顔を見せつける」。ナワルナヤ氏はそう語った。

同氏は亡命生活を送りながら夫の遺志を継ぐ意向で、19日にベルギーのブリュッセルで欧州連合(EU)諸国の外相と会談した。

ナワリヌイ氏の広報によると、遺体の返還は14日後になる予定で、この間に「何らかの化学検査」が行われる。

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