どこへ行っても空爆と飢え、ガザ住民に迫る死の恐怖

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イスラエルによるガザ中部デイルアルバラ空爆後、廃墟と化した難民キャンプの居住区域/Ashraf Amra/Anadolu/Getty Images

イスラエルによるガザ中部デイルアルバラ空爆後、廃墟と化した難民キャンプの居住区域/Ashraf Amra/Anadolu/Getty Images

エルサレム/アブダビ(CNN) 調理油の容器6本を抱えた男性が、苦労しながらがれきの中を歩いていた。2人の幼い女の子は、暖房や料理用の火を起こすために使う紙束を持って走っている。男性のグループが互いに小突き合いながら、1袋の小麦粉やお茶、置き忘れられた毛布を求めて争っていた。

パレスチナ自治区ガザ地区中部のデイルアルバラ。イスラエルの空爆とみられる4日の攻撃で、住宅や道路に加え、ガザ地区で残っていた数少ないパン店の一つ、バラカベーカリーも破壊された。

イスラエル国防軍は5日、パン店に関するCNNの質問に対し、「ハマスがイスラエルの男性、女性、子どもたちを意図的に攻撃するのとは対照的に、イスラエル国防軍は国際法に従い、民間人の被害を軽減するために実行可能な予防措置を講じている」と強調した。

デイルアルバラはイスラエル軍の爆撃が激しくなっている。イスラエルはガザ南部でも一部地域からの退避を呼びかけ、デジタル地図を公開しているが、この地図は分かりにくく、電気もインターネット接続もないことから利用できないと住民は訴える。

住民によると、デイルアルバラは夜間に空爆され、朝になると住民ががれきを掘り起こしていた。ただ、この時住民が必死になって探していたのは、食料などの生活必需品だった。

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