今年の単語は「オーセンティック」、英語辞典メリアム・ウェブスター

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テイラー・スウィフトも好んで使う「authentic」を辞書大手が「今年の単語」に選出/Matt Winkelmeyer/Getty Images

テイラー・スウィフトも好んで使う「authentic」を辞書大手が「今年の単語」に選出/Matt Winkelmeyer/Getty Images

(CNN) 真実と事実をめぐる問題が話題を独占し続ける中で、オンライン英語辞典のメリアム・ウェブスターが今年の単語に「authentic(オーセンティック)」を選んだ。

同辞典によると、authenticは数年前から検索回数が増えていたが、2023年は「AI(人工知能)、セレブ文化、アイデンティティー、SNSに関する記事や話題」の影響で、検索回数が大幅に増えた。

検索回数がこれほど多いのは、「虚偽や模倣ではない」「自分自身の個性、精神、性格に対して忠実」など複数の意味があるためだと同辞典は解説する。

「real(本物)」「actual(現実)」などと同義語のauthenticは、「明らかに望ましい品質」の意味があり、料理などのアイデンティティー表現と結びつけられることもある。

レイニー・ウィルソン、サム・スミス、テイラー・スウィフトといった有名人も、この言葉を好んで使用する。いずれも今年、自分の「本物の声」「本物の自分」を追求するという発言が話題になった。

この単語にはイーロン・マスク氏というファンもいる。同氏は以前、人々はSNS上でもっと「authentic」でなければならないと発言した。一方で、ツイッターを買収して社名をXに変更したマスク氏は、本物の証しだった青い認証マークを排除した。このマークは今、料金を払わなければ使えなくなっている。

AIの台頭によって本物とそうでないものとの境界は薄れ、有名人も企業もSNSのインフルエンサーも、本物であることの証明に神経をとがらせる。

今年目立ったもう一つの単語は「deepfake(ディープフェイク)」だった。メリアム・ウェブスターは「実際にはやっていない、あるいは言っていないことを、やったり言ったりしたと誤解させる目的で、説得力をもって改ざん・操作した画像や記録」と定義している。

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