ネタニヤフ氏、カナダ首相の自制呼び掛けに反発

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ガザ危機を巡るカナダのトルドー首相の呼び掛けにイスラエルのネタニヤフ首相が猛反発/Gints Ivuskans/AFP/Getty Images

ガザ危機を巡るカナダのトルドー首相の呼び掛けにイスラエルのネタニヤフ首相が猛反発/Gints Ivuskans/AFP/Getty Images

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘をめぐり、カナダのトルドー首相がイスラエルに「最大限の自制」を呼び掛けたのに対して、イスラエルのネタニヤフ首相はSNS上で強い反発を示した。

トルドー氏はガザ地区の現状について、世界は女性や子ども、乳児の殺りくなど、おぞましい出来事を目のあたりにしていると述べた。

「正義の代償として全てのパレスチナ住民を苦しめ続けることがあってはならない」「戦争にもルールがある。イスラエル人もパレスチナ人も、罪のない命の価値は同じだ」と訴え、イスラエル政府に最大限の自制を求めた。

これに対し、ネタニヤフ氏はX(旧ツイッター)を通して、「おぞましい出来事」の責任はイスラエル側でなく、イスラム組織ハマスにあると反論。ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)以来最悪の残忍さで民間人の首を切り、火をつけて虐殺したのはハマスだと書き込んだ。

ネタニヤフ氏はまた、イスラエルは民間人に危険が及ばないよう全力を尽くしているのに対し、ハマスは全力で危険にさらそうとしていると非難した。

さらに、イスラエルが人道回廊や安全地帯を設けても、ハマスが住民を銃で脅して引き止めていると主張。民間人の陰に隠れつつ民間人を攻撃するという「二重の戦争犯罪」に問われるのはハマスのほうだと述べ、「文明勢力はハマスの蛮行に立ち向かうイスラエルを支持するべきだ」と力説した。

トルドー氏は発言の中で、ハマスがパレスチナ住民を「人間の盾」にしていることを認め、人質をただちに無条件で解放するよう改めて求めていた。

同氏は15日から、米カリフォルニア州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する。

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