スウェーデンの加盟、「手の届くところに」 NATO事務総長

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記者会見に応じる北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長=6日、ベルギー・ブリュッセル/François Walschaerts/AFP/Getty Images

記者会見に応じる北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長=6日、ベルギー・ブリュッセル/François Walschaerts/AFP/Getty Images

(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は6日、NATO加盟を目指すスウェーデンと、スウェーデンの加盟に反対の立場を取るトルコの高官による協議を受けて、スウェーデンの加盟は「手の届くところ」にあると述べた。協議にはフィンランドの高官も参加した。

ストルテンベルグ氏は記者会見で「スウェーデンが加盟するときだ」と述べ、10日にリトアニアのビリニュスで開かれるNATO首脳会議で「前向きな決定」が下される可能性はあるとの認識を示した。両国の首脳と会談し、次の手順について話し合う予定だという。

同氏によると、4月のフィンランドの加盟はNATOの安全保障にとって「大きなゲームチェンジャー(状況を一変させるもの)」となっている。今回の高官協議では、スウェーデンの正式加盟が全加盟国の安全保障上の利益にかなうとの認識で一致。可能な限り早期に加盟手続きを完了させたい意向という。

トルコはスウェーデンが国内でのクルド人テロ組織の活動を容認しているとして、同国の加盟に反対してきた。直近では、トルコはイスラム教の聖典コーランを燃やすデモをスウェーデン当局が承認したことを非難した。

トルコのエルドアン大統領は3日、「要求が満たされるまで」スウェーデンの加盟に「反対する立場を撤回するつもりはない」と明言した。

一方、スウェーデンのNATO加盟が近いというニュースを受けて、同国ではトルコとNATOへの抗議デモが起きた。

フィンランドとスウェーデンは、ロシアのウクライナ侵攻でそれまでの中立の立場を変え、ロシアのプーチン大統領が長年弱体化を狙ってきたNATOへの加盟を模索することになった。

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