WHO、コロナ緊急事態の終了を発表
(CNN) 世界保健機関(WHO)は5日、新型コロナウイルスがもはや世界的な公衆衛生上の緊急事態には当たらないとの見方を示した。
前日に行われた国際保健規則に関する緊急委員会での協議を踏まえ、WHOのテドロス事務局長は新型コロナにまつわる「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」宣言を終了するべきとの見解に同意した。
5日の記者会見でテドロス氏は「1年以上にわたってパンデミック(世界的大流行)は下降傾向にある」「この傾向により、大半の国々は新型コロナ前の生活に戻ることができた」と述べた。
WHOは新型コロナがPHEICであると2020年1月に宣言。その約6週間後にはウイルスのパンデミックを宣言した。
各国もそれぞれ法的効力を持つ公衆衛生上の緊急事態を独自に宣言した。米国は新型コロナの緊急事態を今月11日に終了するとしている。
新型コロナは引き続き蔓延(まんえん)し、ウイルス自体も進化している。依然として世界的な健康の脅威ではあるものの、懸念としては一段低い水準にあるとWHOの当局者らは説明する。
WHOの緊急対応プログラムの責任者を務めるマイク・ライアン氏は、「ほとんどの場合、パンデミックが本当に終わるのは次のパンデミックが始まった時だ。ひどい考え方なのは承知しているが、それがパンデミックの歴史だ」と述べた。
WHOのデータによれば、パンデミックの開始以降確認された新型コロナの感染者はここまで7億6500万人超。死者は700万人近くに上る。地域別の感染者は欧州が最多だが、死者は米州が最も多く報告された。すべての死者のおよそ6人に1人は米国で亡くなった。
現在新型コロナの感染者数と死者数は共に過去3年で最低水準にあるが、それでも先月の最終週には3500人以上が死亡した。ワクチンの未接種者も依然として数十億人いる。
将来新型コロナの感染者数と死者数に大幅な増加が見られたときは、再び世界的な緊急事態宣言を出す用意もあると、テドロス氏は示唆した。