ロシア傭兵組織の州本部で爆発、被害甚大 ウクライナ東部

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(CNN) ウクライナ東部ルハンスク州のハイダイ知事は17日までに、同州にあるロシアの傭兵(ようへい)組織「ワグネル」の本部で爆発が起きたと述べた。

ウクライナのメディアとの会見で、この模様を捉えた画像がオンライン上に流れ、甚大な被害が生じたことを伝えたとも語った。

知事によると、この本部は、ロシア占領地で親ロシア派勢力が名乗る「ルハンスク人民共和国」内の同州カディーウカ市の建物内にある。

ロシア国営のタス通信は、同市の「民間ホテル」で10日に爆発が発生したと伝えたが、ワグネルの活動との関係などには触れなかった。CNNはこのホテルとワグネルのつながりは独自に確認できなかった。

タス通信は、ホテルが入っている建物はウクライナ軍の高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」の攻撃で破壊されたと報道。その打撃の衝撃は同市中心部にも達したとした。

2014年に創設されたワグネルはウクライナ戦争に深く関与し、プーチン大統領の「影の部隊」とも評される。創設者のエフゲニー・プリゴジン氏はプーチン氏に近い新興財閥(オリガルヒ)の一員。ウクライナに加え、ロシアが勢力伸長を図るアフリカやシリアでも軍事任務の側面援助に当たっているとされ、人権侵害行為も再三指摘されている。

一方、ロシア政府当局者などは、アフリカ中部の中央アフリカ共和国の首都バンギでワグネルと深い関係があるロシア人男性の暗殺未遂事件が起きたと述べた。

プリゴジン氏の傘下企業によると、男性はバンギの「ロシア・ハウス」の運営責任者で届いた小包を手に取って開けたところ爆発した。容体は深刻だという。

プリゴジン氏によると、男性は意識を失って病院へ搬送される前に「全てのフランス人から贈る。ロシア人はアフリカから立ち去るだろう」と記されたメモを目にしたとの言葉を発したとした。

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