プーチン氏の動員令後、ロシア離れた国民は20万人以上
(CNN) ロシアのプーチン大統領がウクライナでの兵員補充を狙う部分的な動員令を先月21日に発動した後、ジョージア、カザフスタンや欧州連合(EU)圏内へ出国したロシア人はこれまで20万人以上に達したことが10月1日までにわかった。
ロシアの隣接国を含む様々な国のデータ集計で判明した。先月29日時点での数字となっている。
カザフスタン内務省幹部によると、カザフスタンへ越境したロシア人は9月の第4週では約10万人を記録した。同国国営の通信社カズインフォルムが伝えた。
ジョージア内務省のデータによると、9月21~26日の間に入国したロシア人は少なくとも5万3136人だった。
欧州国境沿岸警備機関(FRONTEX)のまとめでは、9月19~25日の間にEU加盟国に渡航したロシア人は約6万6000人で、その前の週と比べ30%以上増えていた。
今回集計したデータには、モンゴルとアルメニアの分は含まれていない。この2国にも過去数日間、ロシア人の到着が確認されていた。
動員令の発動以降、ロシアでは国を離れた国民の人数に関する公式データは公には出ていない。
最大で30万人規模ともされる動員令はロシア国内での抗議活動の発生や国民の国外脱出にもつながっていた。英国防省は最近、動員令を回避するため他国へ渡ったロシア人はウクライナ軍事侵攻に駆り出された兵士の人数をおそらく上回るとの分析結果を示してもいた。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、動員令の発表後に出国を選んだロシア人の人数は承知していないと指摘。ロシアのメディア「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」は最近、大統領府筋の情報を引用し、ロシア連邦保安局(FSB)は計26万1000人と報告したと伝えた。