米が世界を不安定化、プーチン氏が非難

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安全保障に関する国際会議でビデオ演説を行うロシアのプーチン大統領=16日、ロシア・モスクワ近郊
/Maxim Shipenkov/EPA/Shutterstock

安全保障に関する国際会議でビデオ演説を行うロシアのプーチン大統領=16日、ロシア・モスクワ近郊 /Maxim Shipenkov/EPA/Shutterstock

(CNN) ロシアのプーチン大統領は16日、ロシア首都モスクワで開催された安全保障に関する国際会議でビデオ演説し、米国を非難した。特にアジアで国際情勢を不安定化させているほか、ウクライナでの戦闘を長期化させているとしている。

プーチン氏は、米国がウクライナによるロシアとの戦争を支援することで世界的な緊張を高めているとしたほか、米政府は中国と台湾との緊張をあおっていると非難した。

プーチン氏は、ウクライナの状況が示唆しているのは、米国がウクライナでの戦闘を長期化させようとしていることだと指摘。米国はアジアやアフリカ、南米でも同様に紛争をあおっていると述べた。

プーチン氏は台湾情勢にも言及し、米国のペロシ下院議長が先ごろ台湾を訪問したことについて、1人の無責任な政治家による訪問ではなく、アジア太平洋地域と世界の情勢を不安定化させ、混乱させるための意図的な米国の戦略の一部だと指摘した。

プーチン氏はまた、欧米の覇権主義に挑戦する「多極的世界」が形成されつつあると指摘した。

プーチン氏は「多極化した世界秩序の輪郭が形成されつつある。より多くの国々や人々が自らのアイデンティティーや伝統、価値観に基づいた自由で主権的で自己啓発的な道を選びつつある」と述べた。

米議員による台湾訪問は今月初めにペロシ氏が下院議長としては25年ぶりに訪台していた。14日には米議員団が予告なしに2日間の日程で台湾を訪問していた。

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