北朝鮮、崔善姫氏を初の女性外相に指名 核交渉を担当

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2019年、ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談に同行した際の崔善姫氏/Luong Thai Linh/Pool/Reuters/FILE

2019年、ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談に同行した際の崔善姫氏/Luong Thai Linh/Pool/Reuters/FILE

韓国・ソウル(CNN) 北朝鮮国営メディアは11日、核交渉を率いてきた崔善姫(チェソンヒ)氏が同国初の女性外相に指名されたと報じた。米国は北朝鮮が核実験の実施準備を進めていると警告している。

朝鮮中央通信(KCNA)によると、キャリア外交官の崔善姫氏は8~10日にかけて行われた金正恩(キムジョンウン)総書記主宰の朝鮮労働党中央委員会総会で指名された。

今回の指名は北朝鮮が国連制裁に違反して兵器実験プログラムを強化し、朝鮮半島の緊張が高まるタイミングで行われた。

米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表は7日、北朝鮮が7回目の核実験の実施準備を進めていると警告。実施されれば2017年以来となる。国際原子力機関(IAEA)も同日、北朝鮮が核実験場の準備を進めていると指摘した。

北朝鮮は大陸間弾道ミサイルと推定される実験2回の成功を含め、今年だけで17回のミサイル発射を実施している。

KCNAによると、10日の総会では北朝鮮の核能力やミサイル実験、米国や韓国への言及はなかった。ただ、金総書記は国家主権の保護においては「一寸たりとも譲歩しない強対強」の原則を改めて確認。北朝鮮軍や国防研究部門に対して軍事的な任務を提示したという。

韓国統一省のデータによると、崔氏は1964年平壌生まれで、崔永林(チェヨンリム)元首相の娘とされる。メディアに初めて登場したのは97年。4カ国による核交渉で北朝鮮代表団の通訳を務めた。2000年代の6カ国協議でも交渉に加わった。

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