膨れ上がるウクライナでの死者数、ロシア軍の態勢にさらなる疑問符

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ロシア軍による侵攻が行われたウクライナ・キエフ・ブロバルイ近郊の主要道=10日/Felipe Dana/AP

ロシア軍による侵攻が行われたウクライナ・キエフ・ブロバルイ近郊の主要道=10日/Felipe Dana/AP

(CNN) 米国や北大西洋条約機構(NATO)の当局者は今週、CNNに対し、1カ月近く前にウクライナ侵攻が始まってからのロシア兵の死者数は数千人に上るとの見方を示した。士気の低下やウクライナ側の激しい抵抗に直面するなか、ロシアはこうした兵士の補充に苦慮している。

NATOの当局者によると、首都キエフ攻略を目指すロシアの攻勢はほぼ失速。ウクライナは17日、同市郊外の完全支配に向けた反攻を開始したことを明らかにした。

諜報(ちょうほう)に詳しい情報筋はCNNの取材に、ロシア軍の正確な死者数に関し、米国や同盟国の分析には大きな幅があると語った。ただ、最も少なく見積もっても数千人に上るという。

情報筋の1人によると、現時点での死者数を約7000人とみる推計もある。ただ、米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じたこの数字は米国の推計値の中でも高い部類に入る。正確な計算方法がないことから各種推計にはばらつきあるのが実情で、死者数を約3000人とする推計もあれば、1万人以上が死亡したと示唆する見方もある。

これまでのところ、こうした数値は非政府組織からのオープンソース情報やウクライナ政府の発表、商業衛星、傍受されたロシアの通信により算出されている。米当局では破壊されたロシア軍戦車の数から死者数を推計する場合もあるという。

正確な数値は不明だが、欧米の情報当局者はロシアが兵士の補充に苦慮しており、それがロシア軍の士気に大きく影響しているとの見方を示す。

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