コロナ禍の国連総会、首脳演説はビデオ上映

国連本部ビル=9月18日/Mary Altaffer/AP

国連本部ビル=9月18日/Mary Altaffer/AP

(CNN) 第75回を迎える今年の国連総会は、新型コロナウイルス対策のためオンライン形式で開催されている。ニューヨークの国連本部で首脳外交が繰り広げられる例年の華やぎから一転、22日からの首脳演説も事前収録のビデオ上映となる。

国連創設75周年の節目を祝う目立ったイベントもない。グテーレス事務総長は記者会見で、新型ウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)がこの世代にとって未曽有(みぞう)の危機であるのと同じように、未曽有の国連総会になると語った。

首脳演説の初日には、安全保障理事会の常任理事国である米国、中国、フランス、ロシアの各首脳とイランのロハニ大統領によるビデオ演説が総会ホールで上映される。

トランプ米大統領はイランや中国に対する発言が注目されていたが、ホワイトハウスで事前に収録する演説では原稿通りの内容にとどまる見通しだ。

演説のビデオは少なくとも4日前に提出することになっている。制限時間は15分だ。ホールには例年、立ち見席も含め2500人が詰めかけるのに対し、今年の出席者は約210人。各国から代表者1人が入場を許可され、十分な間隔を置いた席から首脳の演説を紹介する。

演説に臨む首脳らは計170人と過去最高の人数になるが、各国の大統領や首相らが自国から全ての演説を聴くとは考えにくい。例年の総会でも、米大統領らの主な演説が終わると聴衆はまばらになっていくのが常だ。

合間にはオンラインを中心とした会談も開かれる。今年も気候変動や中東問題など、首脳外交の課題は山積みだが、グテーレス氏は「外交が効果を発揮するには直接顔を合わせる必要がある」と話す。

同氏は例年、各国から訪れる何百人もの代表者らと対面してきた。国連高官も「相手と直接会えば率直に話し合い、懇意になれるものだが、今年はそれができない」と指摘する。

一方、これまで国連総会のたびにニューヨーク市民を悩ませてきた交通規制や渋滞が、今年は回避できるという利点もある。ただ、コロナ禍で苦境にあえぐレストランや店舗のオーナーは、気前のいい各国首脳や外交団が来ないことを残念に感じるだろう。

静まり返ったニューヨークの街だけでなく、1945年に国連憲章が採択されたサンフランシスコの街も今年は山火事の煙に覆われ、75周年の祝賀ムードはどこにも感じられない。

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