モーリシャス、緊急事態を宣言 座礁船から油流出

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インド洋の島国モーリシャスの沖合で座礁船から大量の燃料が流出し、緊急事態宣言を出す事態となっている/Satellite image ©2020 Maxar Technologies

インド洋の島国モーリシャスの沖合で座礁船から大量の燃料が流出し、緊急事態宣言を出す事態となっている/Satellite image ©2020 Maxar Technologies

(CNN) インド洋の島国モーリシャスの沖合で座礁した日本企業が運航する貨物船から大量の燃料が流出し、同国のジャグナット大統領が緊急事態宣言を出す事態となっている。

現地メディアと環境保護団体によると、貨物船は先月末、モーリシャス東部のポワントデスニー付近で座礁した。近くにはブルーベイ海洋公園や、観光客らの人気が高い複数のビーチがある。

破損した船から油が漏れ出す画像が、ソーシャルメディア上で拡散している。

ジャグナット氏は7日に環境上の緊急事態を宣言。同国には対応に必要な技術やノウハウがないとして、近くのレユニオン島を領有するフランスのマクロン大統領に支援を求めた。

マクロン氏は8日、レユニオン島からチームや装置を派遣すると表明した。

座礁した貨物船を眺める人々=8月6日/DEV RAMKHELAWON/L'Express Maurice/AFP/Getty
座礁した貨物船を眺める人々=8月6日/DEV RAMKHELAWON/L'Express Maurice/AFP/Getty

モーリシャスのラマノ環境相も7日、「わが国は環境危機の状況にある」と述べた。

環境団体などによると、船から流れ出す大量のディーゼル燃料などが海中の生物を脅かし、モーリシャスは経済や食料供給、健康面で計り知れない影響を受けることが予想される。観光業に依存する同国は、新型コロナウイルス感染拡大による深刻な打撃に加え、さらに大きなダメージを被る恐れがある。

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