バッタの大群が首都近くに襲来、警戒態勢 インド

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インド、バッタの大群に厳戒態勢

(CNN) インドの首都ニューデリーに近いグルガオン市に27日、サバクトビバッタの大群が襲来し、首都圏政府が関係当局に高度の警戒態勢を維持する注意報を出す騒ぎとなった。

グルガオン市の住民はCNNの取材に、大群が押し寄せたのは現地時間の同日午前11時半ごろと証言。数千匹が15分間にわたって民家のテラスや屋根などに密集し、その後、強風で吹き飛ばされる事態もあったという。

今回のような大群の到来を最後に目撃したのは少なくとも40年前だったともした。

ニューデリー市当局者によると、職員を市内や村落に派遣し、駆除の方法を住民に教示。爆竹の使用、太鼓や台所用具をたたいての騒々しい音の発生や高音量で音楽を流すなどの対策が含まれているとみられる。

インド西部ラジャスタン州では今年5月初旬、サバクトビバッタの大群が隣国パキスタンから飛来する事態が発生。その数は数百万匹で、群れの長さは7キロまで達したともされた。同州のバッタ対策団体関係者によると、パキスタン内の繁殖地から移ってきていた。

国連食糧農業機関(FAO)は今月20日、春季に育った大人のバッタのグループや大群が今後4週間、対パキスタン国境沿いで出没し続けるとして、インドに高度な警戒態勢の維持を勧告。モンスーンに伴う雨がラジャスタン州にまだ及んでいないため、これらの群れの多くはインド北部の複数の州へ向かい、東へさらに移動を続けるとも予測していた。

アフリカ東部諸国でもここ数十年で最悪規模とされるサバクトビバッタの被害が出ている。殺虫剤の散布が最も効果的な駆除方法だが、新型コロナウイルスの感染拡大が障害となり対策が遅れている。

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