南米ベネズエラ、国連人権理事国に選出 人権派に打撃

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ベネズエラのマドゥロ大統領/YURI CORTEZ/AFP/AFP/Getty Images

ベネズエラのマドゥロ大統領/YURI CORTEZ/AFP/AFP/Getty Images

ニューヨーク(CNN) 人権問題をめぐって国際社会から非難されている南米ベネズエラが、国連総会の秘密投票で国連人権理事会の理事国に選ばれたことが18日までに分かった。

投票ではベネズエラが105票を獲得し、コスタリカの96票を上回った。ベネズエラ選出に反対するようロビー活動を展開していた米国にとっては打撃だった。

ベネズエラのアレアサ外相は、「米国とその従属国が率いる熾烈(しれつ)で残忍なキャンペーン」にもかかわらず、勝利を手にしたと宣言した。

一方、人権団体は強く反発し、米国のクラフト国連大使は「国連の恥、ベネズエラ国民の悲劇」と形容している。

ベネズエラ情勢を巡っては、バチェレ国連人権高等弁務官が今年7月、マドゥロ大統領について、疾病の再発を許し、食料援助を政治目的で利用しているなどと非難。治安部隊による拷問や司法外殺人といった人権侵害の証拠を提示していた。マドゥロ大統領はこの内容を不正確で一方的だと批判している。

やはり人権侵害で批判されているリビアとスーダンも理事国に選ばれた。新たに選出された理事国の任期は3年。

国連人権理事会は47カ国で構成され、加盟国の人権問題を指摘している。議席は地域ごとに配分され、3年ごとに同じ地域の国同士で議席を争う選挙が行われる。

今回の投票では当初、中南米・カリブ海地域の中でベネズエラに対抗する国はなかったが、コスタリカがベネズエラの人権問題を理由に名乗りを上げていた。

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