インド月面探査機、降下中に交信途絶える 着陸失敗か

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チャンドラヤーン2号の打ち上げの様子=7月22日、アンドラプラデシュ州南部スリハリコタのサティシュダワン宇宙センター/Arun Sankar/AFP/Getty Images

チャンドラヤーン2号の打ち上げの様子=7月22日、アンドラプラデシュ州南部スリハリコタのサティシュダワン宇宙センター/Arun Sankar/AFP/Getty Images

(CNN) インド宇宙研究機関(ISRO)は7日、無人月面探査機「チャンドラヤーン2号」の着陸機からの交信が月面への降下中に途絶えたと明らかにした。着陸に失敗した可能性があり、科学者たちは最後の通信内容の分析を急いでいる。

ISROのトップによると、着陸機「ビクラム」の降下は計画通り進み、高度2.1キロに至るまでは通常の動作が確認されていた。その後、着陸機から地上への交信が途絶えたという。

ベンガルール(旧バンガロール)の管制室では当初、制御降下の小さな段階をクリアするたびに歓声が上がっていたが、着陸予定時刻の現地時間7日午前1時55分になると室内は沈黙に包まれた。

交信途絶の発表を受け、モディ首相は「人生は山あり谷ありだ。我が国はあなた方を誇りに思っている」と言及。さらにツイッターで「我々はまだ希望に満ちており、引き続き宇宙開発に注力していく」と述べた。

チャンドラヤーン2号に入れられようとする月面探査車が坂の上に見える/Indian Space research Organisation
チャンドラヤーン2号。傾斜路上にあるのは月面探査車/Indian Space research Organisation

モディ首相は着陸予定時刻に合わせて管制室入りしていた。

着陸後の次の段階では、探査車が月面を移動して鉱物や化学物質のサンプルを採取し、遠隔操作による科学分析を施す予定だった。探査車の名前は「プラギヤン」(「知恵」の意味)。

インドは今回、月面着陸を成功させた国の仲間入りを果たす構想を描いていた。これまで米国と中国、旧ソ連が成功させている。

チャンドラヤーンはサンスクリット語で「月の乗り物」の意味。アンドラプラデシュ州南部スリハリコタにあるサティシュダワン宇宙センターから7月22日に打ち上げられた。重さは3.8トンで13個の機器類を搭載し、軌道周回機と着陸機、探査車から構成されている。

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